大佛次郎記念館と周りの地域をつなげ活性化する「ヨコハマハコいりムスメプロジェクト」から生まれた<オサラギジェンヌ>。お母さん世代には懐かしい「ハマトラ」ファッションで、横浜元町の人気スポットを紹介します♪ちなみに、大佛次郎は昭和を代表する文豪なんですよ!
こんにちは!ジェンヌの「りさ」です。
今回は衣装を提供してくださっているフクゾーさんの森本社長にお話を伺ってきました(=゚ω゚)ノ
フクゾーってどういう意味?
フクゾーは1946年、現社長のお祖父様である森本福蔵さんがはじめたお店です。
銀座へ奉公に出ていた福蔵さんは、そこで出会った先輩、満蔵さんが「自分のお店を持ったら店名は満蔵とするんだ」と言っているのを聞き、自分もフクゾーとつける!と決めたのだそうです。
なるほどー!恥ずかしながら、お洋「服」を取り扱っているからなのかと思っていまし た・・・!!
トレードマークの「タツノオトシゴ」
フクゾーのトレードマークといえば、タツノオトシゴ。
このワンポイント、ひとつひとつ職人さんが手で刺繍しているものなんです!
森本社長は街でフクゾーを着ている人を見かけると、「あの職人さんの刺繍だから結構前のかな」などと推測できるそう・・・すごい!!
でも、そもそもどうしてタツノオトシゴなんでしょう?
そもそもフクゾーでは、ポケットなどにイニシャル刺繍を入れるサービスを行っていました。
ところが需要が増え、注文のたびに刺繍するのでは供給が追いつかなくなりました。
そこで、当時流行していたワンポイントを導入することを思いついたのだそうです。
そのときはトレードマークにしようとは思っておらず、とりあえず次の干支が辰だからタツノオトシゴで、と決めたモチーフだったそうです。
しかし、これが大流行して定着したのでした。海のある横浜という街にぴったりなモチーフですね!
フクゾーが目指すもの
レディースが有名なフクゾーですが、実は紳士服や子供服も取り扱っているんです。
フクゾーが目指しているのは、「家族の思い出に寄り添うお洋服」。
「そういえばあのときフクゾーで洋服を見てからお食事に行ったなあ」とか、家族写真を見返したら「あっ、これフクゾーの服だ」なんていうふうに、人々の思い出の中に登場する存在が目標だそうです。
また、戦後すぐに創業したこともあり、「長く使える」ということを大切にしているそうです。
広告費などをカットすることで、普通のアパレルでは不可能な、高品質な素材の使用を可能にしています。
フクゾーではセールをしません。
もともと値段をぎりぎりまで下げているので、セールができないのだそうです。
高品質な素材を使っているのでとっても長持ちし、母から娘へ、お姉ちゃんから妹へと譲り渡されることも多いとか。
だからなかなかまた買いにこないのよねえ、と森本社長は笑います。わたしの母もフクゾーのお洋服を持っているのですが、20年経ってもまだ使えると言っていました。
大きく儲けようとするのではなく、お客さんのことを第一に思う誠実な姿勢が素敵です!!
取材を終えて
今はファストファッションなども入ってきており、とても安く流行の服が手に入れられる世の中ですが、「流行っているから」「安いから」と購入した服は次の年にはもう着なくなってしまうことも多いです。
フクゾーさんでお話を聞いて、品質の良い、気に入ったお洋服を長く大切に使えたら一番いいなと思いました。
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