ジェットエンジンに一目惚れして、入社を決めました(IHI)

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大学では理工学を専攻し、入社してからずっと技術系の仕事をしていた大熊さんでしたが、今は人事として新卒採用などを行っています。一見技術系とは縁遠いような人事部のお仕事ですが、どのような経緯があったのかも含め、お話を伺いました。

「ジェットエンジンに一目惚れして今の会社に入社しました」-そう語る大熊さんのワークスタイルとは?

現在のお仕事の内容を教えてください。

人事部の採用グループで主に技術系の新卒採用を担当しています。会社説明会の開催や広報活動、面接や書類選考、内定者の管理なども行います。学生を始め社外との接点が多い職場ですね。でもそれだけではなくて、実は社内調整をする機会も非常に多く、採用活動のために多くの部門とやりとりをします。

グローバル採用も担当しているので、韓国やアメリカでも現地での採用活動を行っています。会社全体でグローバル化を推進しており、様々な視点をもった優秀な学生を採用したいということで、日本国籍以外の学生の採用も積極的に行っています。

現在の仕事に就くまで、どのようなお仕事をされてきたのでしょうか。

入社後、航空エンジンの研究開発を担う部門に配属になり、航空用ジェットエンジンの制御システムのシステム設計および開発を担当していました。ソフトウェアアルゴリズムの設計からシミュレーション、エンジン実機試験の立ち会いまで、開発の最初から最後まで携わることができるので、やることが多く大変ではありますが、全体を見通せる面白さもありとてもやりがいがありました。

入社以来その部門に勤めていたので、もう異動はないかなーと思っていたんですが、昨年の9月に人事部に配属になりました。最初に異動の話を聞いたときは、技術の仕事から離れてしまうので正直気がひけたんです(笑)。けれど、自分は人と関わる機会の多い仕事にやりがいを感じるということは分かっていましたし、その意味でいい機会になるだろうとの上司の言葉も後押しとなって、すぐにポジティブに捉えられました。

実際に採用の仕事を始めると、色々な人と出会えるしとても楽しいですね。また社内の多くの部門と関わるので、会社のことをより知ることができる点も面白いと感じています。IHIの事業は非常に幅広いということを実感します。

大熊さんはどんな学生時代を過ごしていましたか?

小さいころから、クルマ、飛行機、船など乗り物が好きでした。最初は、自動車メーカーで設計の仕事をしてみたいという思いから大学や専攻を選びました。大学では工学システムという専攻に所属し、電気電子、制御、機械などを学んだ後、構造物の非線形振動制御の解析や実験を行う研究室に所属しました。指導教授は専攻の中でも厳しいと有名な方で、入った当初は「もう自由な時間はないのかな」と本当に涙ぐんだほど研究室での活動は忙しく大変でしたね。

大学時代の6年間は2輪や4輪のロードレースの運営の手伝いをするサークルに所属していました。計時という部署でレースのリザルト(計測結果)を出したり、コースで旗を振ったり、入場ゲートでチケットを売ったりと様々な活動があり、のめり込んでいました。

大学の近くにサーキットがあるので、毎週末のようにサーキットに通っていました。東北や静岡にあるサーキットまで遠征に行くこともありました。大学時代は研究室とサーキット一色の生活でしたね。充実した時間を過ごしていたと思います。

現在の会社に入社を決めた理由を教えてください。

研究室に入ってから取り組んだ構造物の振動制御の研究を通して、橋などの大型構造物に魅力を感じるようになり自動車よりももっと大きなものに携わりたいと思ったことや、動く機械を見たり動かすのが好きでその制御に携わりたいという思いから、重工業メーカーをメインに就職活動をしました。

大学の先輩の働くIHIの工場にOG訪問(その方も女性エンジニアです)したときに、ジェットエンジンを見せてもらったのですが、そこで一目惚れしました!理屈じゃなく胸が躍りましたし、動く機械としてもとても魅力的でした。これを機にジェットエンジンに携わりたいという思いが強くなり、IHIへの就職を決めました。

「仕事は社会との接点」―そう語る大熊さんの仕事観とは?

仕事の楽しさと苦労を教えてください。

仕事の楽しさは、いろいろな専門分野の人たちと話をし、お互いの専門性を持ち寄って、一つのモノ、一つの仕事を作りあげることです。それは前の設計部門でも今の採用の仕事でも同じで、多くの人と関わり、協力し合いながら仕事ができることにとてもやりがいを感じています。

苦労はそうですね、入社して3年目位というのは、仕事が見えるようになってくる年代であり、周りや自分が求めるものとそこに辿り着いていない自分にギャップを感じ、それがもどかしくとても悩みました。ちょうどその頃携わっていた大きなプロジェクトの設計が佳境で、会社で夜を明かすこともあり体力的にも非常にきつい時期でした。

精神的にかなり落ち込んだ時期でしたが、先輩や同僚が心配して連絡をくれたり悩みを聞きに来てくれたり、工場を歩いていて何気なく会う知り合いの笑顔に励まされたりしたお陰で乗り越えることができたのです。IHIの人の温かさを感じるとともに、人との繋がりの大切さにあらためて気付くことができましたし、それまでに仕事で関わって来た方々に助けられたと思っています。

仕事で心掛けていること、大事にしている想いを教えてください

入社以来ずっと心がけていることは、単純ですが「挨拶」と「笑顔」ですね。挨拶を交わすと純粋に気持ちがいいですし、まだ仕事の接点がない人とでも挨拶をしていると、次に仕事で出会うときには既に知り合いとして始めることができます。名前も知らない人でも、こちらから挨拶をするうちに自然と先方から挨拶してくれるようになると、嬉しくなります。

もう一つは、「目的は何か」を常に意識するようにしていることです。一緒に仕事している人と共有できるゴールはなにか、常に考えています。仕事をしていると立場が違うためにすれ違うこともありますが、ひとまわり大きな見方をしてみることで共通のゴールを見つけ、それを踏まえて相手と話し合って、その結果うまく仕事を進めることができたときはとても嬉しいですね。

大熊さんにとって仕事とは何ですか?

仕事は社会との接点だと思います。大学院に在学していた時に企業に就職したいと思ったのは、社会に何かを成したい、貢献したいと思ったからですが、その機会を与えてくれるのが仕事だと思っています。社会人となった今、仕事を通じて社会に貢献しているという実感を持てています。

それから、「人と出会う場」でもあると思っています。仕事では多くの人と接することができ、その出会いが自分を成長させてくれます。色々な人と出会い刺激を受けることができるのは本当に楽しいですし、仕事していてよかったと思いますね。

大熊さんはどのようにして仕事と自分の時間を両立させているのでしょうか?

常に予定を詰め込んでしまうので、気付くと1週間で仕事を5日、遊びを2日という感じでフルに使っています。特に両立させているという意識はないですが、予定を詰めることで、結果的に両方を目一杯やっているという感じです。

大熊さんの休みの日の過ごし方を教えてください

以前は働き始めてからも2週間に1回くらいはサーキットに行っていました。週末に朝6時から夜11時すぎまでサーキットの手伝いをするなど、ハードに過ごしていました。今は毎週参加するのは体力的にキツイので(笑)、行く機会はすっかり減ってしまいましたね。自分でクルマを運転することも好きなので、日帰りや泊まりの旅行へクルマで出かけます。休日も割とアクティブに活動していることが多いですね。

大熊さんの将来の夢を教えてください

人と関わる仕事をしたいというのはもちろんですが、エンジニアとして、いろいろな技術を一つにまとめ新しい製品を創り上げる開発プロジェクトのマネージメントに携わりたいと思っています。夢は、IHI製の新しい旅客機用ジェットエンジンを実現すること、前述のようなかたちで自分もそれに貢献することですね。

また、自分はこうありたい、ということで言えば、先入観を持たずに人と接することのできる人になりたいです。まず自分が相手のことが好きとか尊敬できるとか、そういう気持ちを大事にするように日頃から気をつけたいと思っています。

これから同じ職業に就きたい人にアドバイスをお願いします

メーカーに就職を考えている皆さんには、扱う製品が「愛着の持てるモノ」かどうかという視点で見てみるのもいいと思います。愛着の持てるモノに携わっているとワクワクしますし、自分の調子のいいときも悪いときも、働く原動力になるからです。

女子学生に対してメッセージをどうぞ

就職活動中も働いてからも色々と苦労や悩みはあると思いますが、「悩んでいるとき」が一番成長できるときだと思います。乗り越えられたときに振り返ってみると、「あれ、ひとまわり大きくなったかも!?」と感じられると思うので、ぜひ悩んでいるときにこそ沢山考えて人と話をして、悩みもどこか楽しんで、頑張ってもらいたいなと思います。

インタビューを終えて( 学生記者:中並沙緒理)

仕事にも趣味にも一所懸命に取り組んでいらっしゃる大熊さんは、とてもエネルギッシュな人でした。社会人になっても、仕事と自分の時間をうまく両立されている姿はとても魅力的でした。また、重工業と聞くと男性社会というイメージだったのですが、大熊さんをはじめ多くの女性社員が活躍していることも分かりました。大熊さん、ご協力ありがとうございました。

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About Author

ハナジョブ学生記者

2008年〜2016年までの学生記者たち

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