大好きな映画に関わっているという想いを大切にする(東宝)

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「映画関係の仕事に就きたい!」という思いで、マスコミ、映画業界を中心に就職活動をしていたという川本さん。念願叶っての映画の仕事で、どのように活躍されているかを探っていきます。(2010年1月現在の情報です)

「制作発表、イベント、役者さんの番組出演の交渉・・・色んな仕事があります」~映画の宣伝の仕事とは?

現在のお仕事内容を教えてください

主な仕事は、雑誌、テレビ、新聞などに映画の情報を掲載・OAしていただくように交渉する仕事です。宣伝部は企画室、広告制作室、パブリシティ室の3つに分かれています。宣伝を総括する企画室・ポスターやチラシを作って宣伝する広告制作室と違って、パブリシティ室は(TVCMや広告掲載など)出稿という形でお金をかけることなく、映画の宣伝をします。

マスメディアに紹介していただけるように、直接PRしたり、イベントを企画したりします。役者さんにテレビ番組へ出演していただく際に、映画の告知をしてもらうように調整したり、製作発表、完成披露試写会、映画祭などのイベントの企画を行ったりしています。

私は主にテレビパブリシティの担当で、年に5、6本の映画の宣伝を担当していました。約1年間の育児休暇を経て2009年5月に復職し、現在はデスクワーク中心にパブリシティスト(パブリシティ室の現場スタッフ)をサポートする仕事をしています。

しかけたイベントの実際のOAの状況をチェックしたり、マスコミに対しての試写会の受付をしたり、イベントの企画・運営の手伝いなども行ったりしています。

現在の仕事に就くまで、どのような仕事をされてきたのでしょうか?

東宝はジョブローテーションを行っているので、最初の配属は映像事業部でした。そこでは、邦画だけでなく、東宝系の劇場で上映される洋画のグッズなども企画して、それらを発注する仕事を行っていました。

その後に、映画興行部・日劇(現・TOHOシネマズ日劇)勤務で映画館の仕事に携わりました。売店の立ち上げや、アルバイトの管理などが主な仕事です。1年半くらい劇場を担当し、それから入社前に希望していた現在の部署に配属になりました。

色んな部署を経験できたお陰で、違う部署に配属になっても、前の部署の経験が生かされることが多かったですね。例えば、宣伝部では、初日舞台挨拶などイベントで日劇を使うことが多いのですが、以前に同じ映画館で仕事をしていたので、どのようにイベントを運営していけばいいか、宣伝の立場と劇場の立場の両方の視点で考えることができます。非常に経験が生かされています。

川本さんはどんな学生時代を過ごしていましたか?また現在の会社に入社を決めた理由を教えてください。

私は元々映画が好きだったんですが、「年に何百本見る程の映画好き」とまではいきませんでした。けれど、大学では継続して映画は見続けていましたし、かつそれまでやったことないものを経験しようと思って、弓道部に所属していました。旅行も好きで部活の長期休暇中には国内・海外旅行をしていました。

就職活動では前から興味のあったマスコミや映画業界を中心に受験していました。東宝は最初に内定を頂いて、しかも希望の映画の仕事ができるので、入社を決めました。

「大好きな映画に関わっているという想いを大切にする」~川本さんの仕事に対する思いとは?

仕事の楽しさと苦労を教えてください

楽しいのは、自分が担当した作品が大ヒットしたときですね。あとは、自分が少しでも関わったイベントがマスコミに取り上げられるとき。

例えば先日「曲がれスプーン」という作品のイベントを手伝って、そこで、お客さんにスプーンをイメージした銀色のタイツをかぶってもらったんです。その演出に、主演の長澤まさみさんも喜んでくださったし、後日、新聞・テレビなどで取り上げてもらうことができたのでうれしかったですね。

また産休明けで、現在はイベントの受付などサポート側に回ることがほとんどなのですが、色々な作品のイベントに参加することができて、以前より引き出しが増えましたね。

苦労するのは色々な人たちと関わって調整していく難しさです。役者さんに宣伝に協力していただくために所属事務所と交渉したり、映画の撮影現場で取材するために撮影現場の方と交渉したり、映画を紹介してもらうためにテレビ局など媒体の方と交渉したり。

とにかく色々な立場の方と交渉、調整していくことは、お互い立場が違うので苦労することも多々あります。また、残業や休日出勤も少なくありませんので体力的につらいこともあります。でも、その分調整ごとがうまく進んでイベントやいい宣伝を実現できたときは楽しいです。

仕事で心掛けていること、大事にしている想いを教えてください

与えられた仕事を楽しむことです。仕事は自分の心掛け次第で変わると思うので、体力的に辛いときでも、何かしら楽しみを見つけて頑張ることを心掛けています。せっかく好きで始めた映画の仕事なので、苦しいことがあっても苦しいとばかり思わずに、楽しんでやろうと思っています。

川本さんにとって仕事とは何ですか?

昨年育児休暇をとったときに就職してから初めてゆっくり過ごす時間をとることができたんですね。その時間はすごく楽しかったんですけれど、そのときに、私はやはり仕事が好きで、社会に出て人と関わりたいと思うようになりましたね。

仕事はなくてはならないもので、自分を成長させてくれるものですね。私はじっとしているのが苦手なのか、産休中でも、子供を連れて友達と会ったりと結構アクティブに過ごしていました。

川本さんはどのようにして仕事と家庭を両立させているのでしょうか?

私の場合は夫の協力があるからですね。家事や育児を完全に分担していて、朝の保育園の送りは夫がやってくれています。

今は勤務時間を短縮して働いているので、迎えと、夕飯の準備は私が行うようにしてうまく分担しています。

川本さんの休みの日の過ごし方を教えてください

育児休暇中に子供と散歩することが多かったので、休みの日は主に近所を子供と散歩しています。あとは、夫も私も映画が好きなので、夫と交代で子供の面倒を見て、その間に1人で映画を見に行ったりもしますね。

川本さんの将来の夢を教えてください

東宝は社員同士の縦・横のつながりが強くて、先輩ママにはアドバイスをもらったりしてかなり助けられているし、勤務時間を短縮して働くことにも同僚の理解があります。

今度は私が育児と仕事を両立しようとしている後輩の相談相手になってあげたいですね。また、もうすぐ入社10年目を迎える今は、若手を育てていくことに興味があります。あとは、母親が仕事をしていることに対して、子供がプラスに思ってくれたらうれしいですね。

これから同じ職業に就きたい人にアドバイスをお願いします

色んな世代・タイプの人と接することが楽しいと思う人は向いていると思います。あとは好き、嫌いに関わらず流行っている映画は見ておくことをお薦めします。流行っている映画は流行る理由があるので、どんなところが人気があるのかを分析してみるといいと思います。

女子学生に対してメッセージをどうぞ

旅先で出会う様々な年齢・タイプの人とコミュニケーションをとることは、将来社会に出たときに役立つことも多いですし、大学生は時間があるので、是非長期の旅行に行ってほしいですね。あと、「働く」ことは、楽しいと思うので、これから社会に出る学生さんは前向きに仕事をしてほしいですね。

インタビューを終えて( 学生記者:中並沙緒理)

役者さんに出会えたり、華やかなイベントに参加できたりする裏側で、仕事はとてもハードな職種です。しかし「好きなこと」に仕事で関われる仕事はとても魅力的だと思いました。これからも輝き続けてくださいね。川本さんご協力ありがとうございました。

川本さんのお仕事
川本さんの所属している宣伝部パブリシティ部のお仕事は、東宝の映画作品を新聞・雑誌・テレビなどにPRし、映画を紹介してもらうという仕事です。
マスコミ関係者と役者の間に立って、出演依頼のブッキングを行ったり、東京国際映画祭などのイベントに参加して、作品をPRしたりしています。

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ハナジョブ学生記者

2008年〜2016年までの学生記者たち

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