人と人とのコミュニケーションを大切にするボランティア。だからこそ部員にそっと寄り添うリーダーでありたい (成城大学ボランティア部)

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自ら進んで社会活動などに無償で参加し、手助けをするボランティア。誰でもいつでも簡単に始められるものですが、なかなか勇気が出なかったり機会を得られなかったりするでしょう。みなさんはどのくらい参加したことがありますか。

今回は、成城大学のボランティア部の部長を務めている、内藤綾乃さんにインタビューしました。内藤さんは、部員のちょっとした変化にも気づいて声をかけたり、ご飯に一緒に行ったりするなど、いつも部員の近くで支えています。そんなリーダーのもと、どのような雰囲気でどのような活動が行われているのでしょうか。

「ボランティアに限界はない」人を支えながら自分が成長できる活動

どんな活動をしているのか教えてください。

私たち成城大学ボランティア部では、対人ボランティアをしています。例えば、障がい者施設を訪問して、知的ないし身体的に障がいを抱えている方々の生活をサポートしたり、一緒に外出したりしています。

ゴミ拾いのようなボランティアではなく、人との接触があるボランティアをされているんですね!ボランティア部としてミッションや目標はどんなものですか?

なかなか自由に外出できない利用者さんの方々をサポートしながら、一緒にお買い物や旅行を楽しんでもらうことをいつも念頭に置いて活動しています。都内のさまざまな団体と提携しているので、各団体が企画する旅行に付き添ったり、提携団体の施設に訪問したりしています。例えば、私は大学2年生のとき、伊豆大島にある施設を訪問し、掃除をしたり利用者さんと一緒に旅行したりしていました。このように遠くへ行くこともあれば、府中のように、比較的近いところでの活動もあります。

これまでに一番印象に残っているシーンは何ですか。

良い面では、伊豆大島への7日間の施設訪問です。7日間島で寝泊まりして、自分たちで清掃から料理までこなし、かつ障がいを抱えている方との交流もしていました。この訪問でボランティアを通して得られる楽しさを感じて、ボランティア活動に限界はないんだなと思うようになりました。

大変な面で言うと、現在部員の数が減っていることですね。今年は1、2年生は入ってくれて嬉しいのですが、例年よりも少なかったので、一つ一つのイベントが盛り上がりに欠けてしまうんです。今は私が引っ張っていく側なので、もう少し盛り上げていけたらなって考えています。

自分にしかとれないリーダーシップでみんなを後ろから支える

ご自身がリーダーになってから、変わりましたか?

変わりましたね。私自身、中学高校と部長や代表を経験したことがなかったんです。いきなり大学でリーダーになったので、鶴の一声のような「みんなやるよー!」という声をあまり出せないという悩みもあります。ですが、私はどちらかというと、引っ張っていくよりもみんなを後ろから支えるようなリーダーでいたいです。みんなが楽しく活躍できるように支えられたらいいなと思います。リーダーが頼りないと、周りがフォローしてくれるんですよね。

代表の具体的な仕事は何ですか。

文化部連合の部長会議に出席したり、車いす講習を受けたりしています。それから、部活内の雰囲気を良くすることも仕事の一つです。部員同士の親睦を深めるために、食事会などを開けたらいいなと副部長といつも話しています。以前の先輩方は、バーベキューを開催くれていたんです。

副部長は男性ですか、女性ですか?

女性です。女性の部員が8割を占めています。私が1年生のときは、男女比は半々くらいで、代表も3年くらい男性男性男性と続いていました。私たちの代で、一気に女性が増えて、次の代も男性が少なくなってしまいました。伊豆大島では、草刈りやクリスマスの季節に行くとイベントで力仕事が必要になりますし、やはり今は男性部員が増えてほしいですね。

トイレ介助とか、お風呂介助などといったお手伝いは、基本同性がパートナーになるので、女性ばかりですとどうしても作業が滞ってしまうんです。男性部員がもっと増えたら、そういうケアもしっかりできるのかなと感じています。


▲左から部長(内藤さん)、副部長、会計のみなさん

何か伝えたいメッセージや告知などはありますか?

大学内の人やこれから成城に来る人に向けては、できるだけボランティア部の存在をしっていただきたいと思っています。特に私たちのボランティア部は対人なので、学ぶことが多いですし、ぜひ入部を検討していただきたいです。

外部の人に向けては、私自身頻繁に業者さんと食事に出かけることが多くて、その際に車いすで入れるお店が少なくて困ることが多々あります。成城からアクセスのいい下北沢や新宿は、特に車いすで入れるお店が少ないんです。

道も狭いですもんね。

そうなんです。段差もかなりあるので、学校のようにもう少しバリアフリーだったらいいなと思っています。車いすを利用している方と一緒に食事をするときは、事前に電話で確認をとるようにしていますが、その時点で断られてしまうことが多いです。単にバリアフリーがなっていないというだけではなく、気遣いの上でも少し難しいからという理由で断られることもあります。

最後に何か言い残したことがあればどうぞ!

私はもともと、ボランティアに興味があったわけではなく、先輩が優しいからという理由でこのボランティア部に入りました。ですが、たくさん活動を重ねていくごとに、利用者さんからたくさんのことを学びました。例えば、車いすサッカーのサポートをしたときに、障がいを抱えていながらもがんばっていたり楽しもうとしていたりする姿を見て、とても刺激になりました。

また、以前交流した知的障がいのある利用者さんがいる施設に訪問したら、私のことを覚えていてくれていたんですよね。これまで以上に仲良くなれて、距離が縮まったことがとても嬉しかったです。こういった体験ができるのも、ボランティアならではだと思います。

そして、まさか私が部長になるなんて思っていなかったのですが、機会をいただいて代表になりました。代表に女性が少ない中、ほかの部活の女性が活躍しているのを見て、自分もがんばれって思うようにしています。この記事を読んで、少しでも女性のリーダーが増えてくれたらいいなと思っています。


▲ミーティングの様子

取材を終えて

利用者さんとのコミュニケーションが大切になる対人ボランティアですが、部長である内藤さんは普段の活動外でも、部員さんに対し気を配ったり寄り添ったりしているんだなと感じました。自分らしいリーダーシップで部員さんをまとめつつ、自らもボランティアから多くのことを吸収し続けている姿に感銘を受けました!内藤さん、ありがとうございました。

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About Author

穴本玲奈

大学英文学科3年。英語で海外の方とコミュニケーションをとることが大好きで、これからも英語を使って世界を広げて行きたいと思っています。留学にも行く予定。休日にはボランティア活動をしていて、障がいを抱えている子供達の基礎体力の向上を手伝ったり、ダンスを楽しんでいます。負けず嫌いな性格なので、大学の勉強もなるべく手を抜かず、最近は体型にも気を遣って充実した日々を過ごしています。ピンクが大好きです!これからもできる限りピンクに囲まれて幸せに過ごしていきたいです!

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