リズムを大切に、トリッキーを前面に(エンタメ)

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就活レポでは、就活を終えた先輩たちに「なぜその仕事や会社を選んだのか(会社選びの軸)」「学生時代にどんなことをがんばってきたのか」「就活でどんなことに苦労したのか」「女子就活の取り組みかた」などをインタビュー。

単なる就活テクニックではなく、仕事選びのヒントをお伝えします。就活のスケジュールも掲載!

Rinaさんの就活スケジュール(2016年3月卒)

2015年2月

合同説明会

キャリアセミナーに通う

一部で本試験が始まる

3月

TV、音楽の就職セミナー

ES締め切り

Webテスト

4月

ESの締め切りが続く

毎晩書いていた。毎日郵便局に行って速達を出した

5月

面接が続く

筆記試験や面接が1日に2つということもあった

6月

2~3次面接

内定が決まる

理系に進んだけど、やっぱり紅白!

現在、音楽系の企業に内定が決まっていらっしゃいますが、大学では理系の勉強をされていますね。

実は大学受験の時から化学と芸術系の併願をしていました。1対1ぐらいの割合で。でも、実際にマスコミや芸術系に進むのは将来に不安があり、現実的ではないとは思っていました。

それで化学に進んだのですが、もともと、化学や実験が好きでしたし、今も興味のある研究ができているので化学に進んだことが間違いとは思ってはいません。

高校生のときは、夢は芸術、現実は化学で、化学という安全牌をとったといえると思います。

また、今思えば、化学科を選んだことが内定に有利になったのではないかとも思っています。私の内定先はエンターテインメント、バラエティーや音楽などを扱っていて、型にはまらない面白い人を取ろうとしていました。

私は異色の学科だったため、受けがよかったんです。トリッキーな学歴にはなってしまいましたが。理系脳っていうだけでかっこよくてまじめに聞こえますし。女の子で化学が好きっていうだけで、面白く思われました。

高校生の時には『現実』を取ったのに今は『夢』をとっています。どのような心境の変化があったのですか?

大学4年生になるとすぐに、進学するか、就職するかの選択が求められます。進学するとなると、外部の院に行く場合は受験勉強をしなくてはいけないので、進学と就職の両立は難しく、一度就職に決めてしまうと、切り替えのタイミングが難しくなってしまいます。

学部卒だと研究歴が1か月程度に対して、院卒だと3年程になります。ですから、研究職に就くとすると、学部卒よりは院卒の人のほうが有利です。シビアに言うと研究職に行くなら院卒が必須というのが常識でした。

私の場合、当たり前のように1~3年生の間は院に行くと思っていました。データを見てもほとんどの人が進学していて、就職する人は先生になる人が多かったので。

また、ドラマチックな話になってしまいますが、夢をかなえる機会としてはこれがラストと考えていました。もちろん、化学メーカーに就職してその後、音楽業界に移る方法もありますけど、自分としては最後の機会になるのかなと。それで現実よりは「夢よりの就活」になりました。

もともとはテレビ局志望だったようですが、どうして音楽業界に決めたのですか?

私は音楽のテレビ番組、特に紅白が好きだったんです。それで、紅白をつくりたいと思って、必然的にテレビ局を考えるようになっていきました。

でも、説明会などにいって同じようなことを目指している友達と話しているうちに、心情の変化がありました。ほかのアプローチの方法があることに気づいたんです。

それまではテレビ、テレビとしか思っていなかったのですが、紅白の構成や時間、フォーマットなど番組を作るという方法以外に、アーティストを育てて出演させたり、ステージを演出したり、中身を作る側で関わる方法もあることに気がつきました。これは私にとって新しい気付きだったんです。

それにNHKにはいったら、ほかの番組テレビ局にかかわることができませんが、アーティストにつけばいろいろな番組に関わることができます。幅広い可能性があって、何よりも自分にあっているのではないかと考えて、音楽業界に決めました。

改めて伺います。なぜ、紅白歌合戦に興味を持たれたのですか?

紅白は小さいころから毎年見ていました。大みそかに家族みんなで集まって、年越しそばを食べたりしながら見る特別なもの。どっちが勝ってもハッピーエンドで、勝敗は特に関係がなくて、戦っているようで平和ですよね。でも頑張るぞとアーティスト、自分の家族、それぞれ一致団結しています。来年もいい年にしましょうという、明るくポジティブな番組ですよね。

また、紅白を目指すアーティストは多く、思い入れがあってみんなの目標になっています。1年間の総決算のようなものに感じられます。

私はそんな、周りを取り巻く家族の風景、年末感とか、その紅白の全体的な雰囲気が好きなんです。定番の家族の在り方を含めて好きです。

だらしなくない個性的な面白さを大切に!

就活で気を付けていたことや積極的にしていたことはありますか?

説明会などで役員の人と話す機会があったりしたら、本音を話しやすいようにガチガチではなく柔らかく接して、顔を覚えてもらえるようにしようと思っていました。あとは一番前の席に座ったりしました。

いかに印象に残るかが大事だと思います。私は就活のカタログに載っているようなものは個性的でないと思っていました。自分の受ける会社は個性派ぞろいでしたし、カタログ通りにしても何百人何千人の中に紛れてしまいます。

そこで例えば、カタログでは斜め分けにして眉毛を見せるようにしていますが、私は前髪をぱっつんにしたり、ワイシャツを第一ボタンまで絞めたりして、だらしなくならない方法でアピールしました。そうすると逆に「いいね」とほめられました。私はこんな風にする理由は一番自分らしくアピールできると思ったからだと答えていました。全部の自分の行動に理由さえあれば通るんです。

あとはシャツの襟が好きだからと。身も引き締まるし、おぎやはぎの小木さんが「第一ボタンを閉めなきゃダサいよ」と言っていたからと答えたこともありました。名前は覚えられていなかったかもしれませんが、印象には残ったと思います。だらしなくない個性的な面白さをだして、自己PRをしていました。

ひよらないで、自分で自分をプロデュースしていかないといけないと思っていました。かっこいい襟を選んだり、アイロンをきっちりかけたりこだわりを見せました。答えがないので試行錯誤のくりかえしでした。

あとは毎日のリズムを崩さないことです。私は就活に一点集中するのではなく勉強、バイト、それ以外にも趣味などに時間を使っていました。リズムを大切にすることが大事だと思います。

就活中苦しかったこと、大変だったことはありますか?

マスコミ関係は、ほかの業界よりも準備しないといけない時期が早いんです。マスコミを目指す就活生は、早くから世の中や番組について分析していました。

でも、私はテレビが好きだからテレビ局に行こうと思っていたぐらいで、準備がしっかりできていないまま就活が始まってしまったため、最初の頃は劣等感を感じていました。

また、就活中、自分の良さとは何かについてよくきかれましたが、よくわかりませんでした。自己分析に思っていた何倍も時間がかかってしまってつらかったです。どこも受からなかったらどうしようという恐怖も毎日、ありました。

逆に就活中良かったことはありますか?

あまり良いことではないのですが、面接で答えを用意してきたことを簡単に見破られてしまったので、その場で自分の思ったことを話さなくてはいけませんでした。そこで逆に、意識していなかった自分の良いところ、積極さなどに気づくことができました。

また、敬語の使い方を覚えたり、早起きの習慣がついたり、食生活を正せたりといいこともありました。自分の就活のために家族が一致団結してくれて、面接を1回通るたびにおいしいものを食べに行ったりしました。

企業分析はどのようにしていましたか?

もともと目指していたテレビ局やラジオ局に関しては正直に言うとあまりしていないです。それよりは、自己分析のほうが大事だと思っていました。それは自分の性格とかではなく、なぜ自分はこのテレビ、番組を好きだと思ったのかについて言葉にするような自己分析です。

私の場合はなぜ紅白が好きなのか言葉にすることでした。なぜ自分がそうしたいのか、いいと思ったのかについて考え直しました。企業分析についても業界何位とかではなく、企業の作ったものに対してどう思っているか、一視聴者的な目線で、見ていました。でもその代わりテレビ、ラジオ、音楽を毎日、見ていました。

夢は紅白!だけでなく・・・

夢は何ですか?

紅白歌合戦にたずさわりたいと考えています。でもそれだけではなくて自分で新人を発掘して何年もかけて育てて、今は出られなくてもやっと紅白出場をつかむというような感動を味わいたいと思っています。アーティストを育てたいです。

最後に後輩へのメッセージをお願いします。

理系の女の子だとガッツリ研究職になってしまうかもしれませんが、小さいころから夢見ていたことも目指すこともできます。

環境が環境だから視野が狭くなってしまうかもしれないですけど、私の周りでも研究職につく人は少ないです。

大学で学びたいことを学ぶのは良いですが、就職は転職しない限り一生ものです。リケジョであることを長所と考えて頑張ってください。

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About Author

加藤真衣

大学2年生です。散策や食べ歩きが好きで、今年は家から大学までの定期を持っているのをいいことに、いろいろな駅で降りて、歩き回っています。理系文系問わず興味があり、学生記者の活動に参加させていただくことにしました!読者の皆さんの興味を引くような記事を書きたいと思います。

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