カイシャと女子のすれ違い?<ハナジョブデータラボ vol.04>

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日本は女性に厳しい。出産で多くの人が辞めてしまう。家事育児は女性の負担・・・世の中にはいろいろな噂があります。

でも、その噂は本当のこと?
社会の本当の姿を知るために、「データ」の世界をのぞいてみませんか?

みなさんを導くのは、とある業界の企業で人事労務系のお仕事をする、社会人記者の石井真希さん。数字が伝える真実から、社会を理解してもらいたいと思っています。

こんにちは!社会人記者の石井真希です。

「XX年までに、我が社でこれだけ女性が活躍できるようにします!」

この記事を書いている2015年6月24日現在、そんな数値目標を設定するよう企業に義務付ける法律が、国会で審議されています。企業が女子の採用を積極化している背景には、この法律の成立が近いという読みもあるようです。

では、女子学生の皆さんにとって、「働くことの未来」がすっきり見通せるものになったかというと、まだまだ、そんな状況ではないように思います。

働くことの未来が見通し辛い理由の一つに、こんな心配があるのではないでしょうか。
「仕事はもちろん続けたい。でも、女性は子供が生まれたら仕事よりも子育てが大事になるというけど、本当かな?」

なぜ子供が産まれてからが見えないの?

私はこの不安については、もう気にしなくていいと思っています。

確かに、最初の子供がうまれるタイミングで、沢山の女性が仕事をやめています。国立社会保障人口問題研究所の調査によれば、2005〜2009年に最初の子を産んだ「正社員女子」のうち、1年後も仕事を続けているのは5割

これを見ると、確かに、女性は出産すると仕事をやめるという見方は、間違っていないように見えますね。

でもちょっと待ってください!

本当にみんな、子どものためだけに仕事をやめてしまっているのでしょうか?あんなに苦労して手に入れた仕事を諦める背景には、もっと複雑な思いがあるんじゃないでしょうか?

会社と女子のすれ違い

私は、今、女性が仕事をやめている背景には、カイシャと女子の大きなすれ違いがあると考えています。

グラフは、日本女子大学の大沢真知子先生のご著書からお借りしたもので、高学歴女性の生まれた年別に、卒業後初めての仕事を辞めた理由について尋ねた結果をみています。

20150624-4回目グラフ

これをみると、最近生まれた女性ほど家庭要因で辞めた人の割合が低くなり、仕事要因で辞めた人との差が開いています。大学生に近い世代の女性ほど、結婚や出産は、仕事を続けるかどうかとは関係が薄くなっているんです。

これまで日本の会社は、社内でのキャリアアップに必要な経験や花形部署への配属を、男性優先で行ってきました。

その背景にあったのは、「女子は子どもを産んだら辞めてしまう」というレッテルです。でも時代は変わり、若い女子ほど結婚や出産を理由にやめなくなっているにも関わらず、会社はやりがいのある仕事を女性に任せない。

そうすると、女性は働く楽しさも、会社を続けることのメリットも実感できないまま、出産を一つの区切りに辞めてしまう。それをみて会社は「ああ、やはり女性は子供を産むと変わる」と考える。

自分の働く希望を信じていい

こんなすれ違いは不毛すぎますね。
私はこれから社会に出る皆さんに、自分の働きたい、社会で活躍したい気持ちは本物だと信じて欲しいと思います。

皆さんの仕事を頑張りたい気持ちは、子供がいるかどうかとは別の話。最初からブレーキを踏む必要はないんです。ただし、会社と女子の思いが、すれ違いやすいことも事実。少しずつ会社も変わりつつあるとはいえ、それを待っているヒマはない。

そうであるなら、働き続けたい女子はどうしたらいいんでしょう。

私は、皆さんそれぞれが、「社会で輝き続けるためのカード(切り札)」を集めていくことが必要と考えています。

例えば、
「子供がいても働き続けやすい会社、子供がいる女性管理職がいる会社を選ぶ」カード
「この会社ではダメだ!思ったら転職できるスキルを磨く」カード
「家事育児をきちんと分担する意識のあるパートナーを選ぶ」カード
「両親に育児を助けてもらえる場所に住む」カード
「待機児童の少ない地域を調べてそこに住む」カード
などなど。

自分の働き続けたい気持ちを信じることは、こうしたカードを集める土台になるもの。ぜひ自分に合ったカードを集めて、自分の「働く未来」を叶えて欲しいです!

 

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About Author

石井 真希

とある業界の企業で人事労務系のお仕事をしている社会人記者。女子大生に関わりのあるデータをご紹介していきます。

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