何事にも「本質を見極める」(第一生命保険)

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採用担当として活躍し、1児の母でもある小林さん。仕事と家庭、両立の中で気づいた「働く魅力」とは何でしょう?結婚・出産など将来の不安の中、就職を「決断」する女子学生へ、採用のプロから熱いメッセージです。

“就職超氷河期”の2000年度 ~小林さん入社への道~

現在のお仕事内容を教えてください。

人事部人事課で採用を担当しています。インターンシップや説明会を開催したり、ホームページを作ったり、面接も行います。

現在の仕事に就くまで、どのような仕事をしていましたか?

2000年に入社し、最初の3年間は名古屋でファイナンシャルプランナーとして働きました。中小企業の経営者であるお客さまに対し、従業員の退職金制度から経営者の事業承継・相続対策など、その会社の経営を踏まえてコンサルティングを行う仕事です。その後日比谷本社に異動となり、販売促進部に配属されました

ここでは主に商品紹介のパンフレットやお客さま一人ひとりにお渡しする保障設計書の企画・開発を行っていました。お客さまが見やすく、同時にこのツールでお客さまにコンサルティングを行う営業の方たちも使いやすいような作りを心がけていましたね。その後、今の部署に配属になり採用担当になりました。また、2008年1月から2009年4月には産休・育休をとり、短時間勤務で復帰しています。

では現在の仕事に就いたきっかけを教えてください。

ひとつは、大学での卒論のテーマで社会保障を扱い興味をもったことです。私が就職活動した当時は、ちょうど確定拠出年金が話題になった頃でした。これからの日本は「自助努力の時代」だと言われていて。

でも自助努力って、じゃあ具体的にどのような手段があって、どう行動に移したらいいのか。それを自分が知ることができたら、結果として周囲に少しでも安心を提供することができるんじゃないか。そんな思いからか、就職活動が進むにつれ、個人だけでなく企業に対しての年金を扱う信託銀行と生命保険に絞っていきました。

最終的に第一生命に決めたのは、尊敬できる面接官がいたからですね。温和な中にも柔軟性を持ち合わせ、かつ内に熱いものを秘めていて。面接では、いい意味で自分をさらけ出すことができて、それを受け止めてもらえたので、ここなら自分を偽らず働けると思いました。

どんな学生時代を過ごしていましたか?

振返れば、特別なことをしていたわけではありません。ただ、この4年間という時間は興味を限定せずに色々なことを幅広くやっていましたね。バスケットボールのサークルに入ったり、中国語にハマって中国に2週間旅行したり…。専門商社で1週間、インターンシップも体験しました。

責任重大!採用担当者の想いとは。

仕事のやりがいや苦労を教えてください。

採用の仕事は、将来の会社を担う人財を雇うので、決断の責任は重いです。1人あたりの生涯賃金は何億円にもなりますから、非常に大きな投資ともいえます。しかもその結果が出るのは十何年も先の場合もあります。会社に対しても学生に対しても与える影響が大きい分、やりがいも大きいですよ。採用した人が数年のうちに見違えるように成長したところを見た時はとても嬉しく思います。

仕事をする上で心掛けていることはありますか?

何事にも「本質を見極める」ことを心がけています。「お客さまは誰なのか?」(採用の仕事では学生さんです!)、「相手が何を求めているのか」先入観を持たずに考えること、多面的に物事を捉えること、そして何を企画するにしても最終的なビジョンを持ち、仕事をすすめています。

離れて知った、仕事が与えてくれるもの。

小林さんにとって仕事とは何ですか?

仕事は、想像以上にたくさんのものをもたらしてくれます。例えば「社会とのつながり」「乗り越えた時のやりがい」「自分1人では得られない達成感」など。育休で一度仕事を離れて、専業主婦を体験してみて、それが痛いほどよく分かったんです。今まで仕事で、どれほど周りに刺激をもらい、達成感を味わっていたか、自分の成長を実感しながら仕事をしていたかを改めて感じました。

それに、仕事は自分の可能性を広げてくれるんですよ。自分で限界を決めてしまいがちな傾向が女性には多いですが、仕事として挑戦してみたら自分が苦手だと思っていたことでも楽しさを覚えたり。人間って自分の心持ち次第でどんどん変わることができるんだと気づかせてくれたのも仕事でした。

仕事と家庭を両立するコツを教えてください。

仕事と家庭双方に対し、完璧な理想を追い求めないことかもしれません。いい母親になるために「こうしなきゃいけない」と自分に対し義務をかせてしまうと、逆にストレスになっていまうことも。長い目で見て、時には楽をさせてもらっています。辛い時はご飯は作らず子供と外食するとか。ちょっと気分転換で一人になりたい時の子どもの世話は夫にお願いしています。仕事と家庭、両方100点でなくても「あわせて」100点ならいいかな、と思うようにしています。

休みの日はどのように過ごしていますか?

今は子ども中心です。子どもと遊んだり、公園に行ったり、子どもの服を買いに行ったり。先日は娘が大好きなアンパンマンのDVDを買いに行きました。しゃべりはじめた娘と過ごしながら日々の成長を見ているのが楽しいですね。

将来の夢を教えてください。

採用の仕事では、就職活動中の学生に「キャリアをどう描くか」を育児や出産の経験も踏まえて、幅広く伝えたいです。将来的には産学協同で大学と人財交流したり。大学のキャリアセンターにはない「民間の視点」を提供できたらと思います。

私自身のキャリアとしては、仕事を続け、仕事を通して自分の可能性を探りたいです。保険会社って想像以上に色々な仕事があって、色々な人と関われるんですよ。出向で業態の異なる関連会社に行くのも視野が広がって面白いと思います。10年・20年後には今より深みのある自分になって、今よりもっと、会社に必要な人財でありたい。そして成長を実感していたいですね。

自分で決断し、変化を前向きに受け止めよう ~小林さんのメッセージ~

仕事の先輩としてメッセージをお願いします。

まずは、自分の選択に責任を持ってください。「ワークライフバランスの制度が整っている=第一志望」ではなく、まず「自分がどうなりたいか」です。他人と比べても軸はそれぞれだし、決断するのは自分自身ですよね。

採用担当をしていると、よく「両親と話し合った結果こうなりました」と言う学生さんがいますが、私たちとしては「話し合いをして、それを踏まえて“私が”決断しました」と言ってほしい。資料を比較するのも、周囲の意見を聞くのも必要なことですが、最後は「自分」で決断し、その決断には責任を持ってほしいなと思います。

2つ目は、自分が予想もしなかった変化を前向きに受け止めることです。「結婚・出産したらどうなるんだろう」という不確定要素に不安になる気持ちは理解できますが、過度に神経質になって就職活動中に完璧な「答え」を出そうとする必要はありません。

社会も会社も常に変化していくものであり、そこで働いていく中で、自分の考え方が変わってもおかしくない。だから学生時代に思い描いていた将来と違う形でライフイベントを迎えることになったとしても、その時に環境のせいで自分の希望する道がすすめないことにならないよう、様々な選択肢がある会社を選ぶことが大切だと思います。

今思っている「理想の家庭」と、将来実際に結婚する人は全然違うかもしれない。むしろ、その可能性の方が大きいのかもしれません。そんな全ての変化をプラスに受け止めることで、自分の人生の可能性は広がると思います。無理だと思うことも、実はやってみたら出来ることも多いんです。人間って意外と変われるものなので、変化に対して前向きな姿勢で臨んでいってください。

インタビューを終えて( 学生記者:沖広紀子)

「仕事は可能性を広げてくれる」「人間って意外と変われる」―前向きな言葉をたくさん下さった小林さん。変化をプラスに受け止める柔軟な強さとバランス感覚が、とても魅力的でした。就職活動中に貴重なお話を伺えて、働くことへの希望がわいています。小林さんありがとうございました。

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About Author

ハナジョブ学生記者

2008年〜2012年までの学生記者たち

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